レンタルサーバーとは?仕組みをイラスト付きで解説します【初心者向き】
今回は、こんな疑問に対してお応えしてゆきます。
▼今回のポイント
- レンタルサーバーは『ドメイン』や『サーバー』を貸してくれる
- レンタルサーバーはおよそ月額で1,000円前後から利用ができる
- はじめて利用する方は『共用サーバー』を選んでおけばOK
レンタルサーバーの仕組みをイラスト付きで徹底解説するとともに、記事の後半では、20分でWEBサイトやブログが開設できるおススメの利用方法も紹介してゆきます。
▼この記事を書いたひと
フリーランスみやしも(@miyashimo_blog)です。プログラミングやWebサイト制作に関するITの情報を幅広くお届けしていきます。
WEBサイトを作るために必要なものは?
今回の疑問にお応えするためにも、まずは、WEBサイトを作るために必要なものについて解説を行います。
WEBサイト・サーバー・ドメイン
WEBサイトを作るためには、主には次の3つが必要になります。また、それぞれの関係は『家を建てること』に例えてイメージすると分かりやすいと思います。
▼WEBサイトを作るために必要なもの
- WEBサイト・・・インターネット上の『家』
- サーバー・・・インターネット上の『土地』
- ドメイン・・・インターネット上の『住所』
『WEBサイト(=家)』は、主に『HTML&CSS』や『Wordpress(ワードプレス)』(※後述)といったもので作成されますが、いずれもその実態はただのファイルのため、通常パソコン上に保存しているだけでは他の誰からも見る事はできません。
WEBサイト(=家)をインターネット上に公開するには、実際の家を建てるのと同じように、置くための土地や、訪れるための住所といった存在が必要です。
そしてその役割は『サーバー(=土地)』『ドメイン(=住所)』といった存在が担っており、WEBサイトを公開するためには基本的に、上記の3つを全て揃える必要があります。
レンタルサーバーとは?
今回の記事で解説する『レンタルサーバー』を一言で説明すると、次のようになります。
上記のとおり、レンタルサーバーは『サーバー』『ドメイン』を用意するために利用できます。また先ほどにも登場した例を使用すると、レンタルサーバーの役割は次の様に表現できます。
レンタルサーバーの利用イメージ
- WEBサイト・・・インターネット上の『家』【Wordpress等で作成する】
- サーバー・・・インターネット上の『土地』 【レンタルサーバーに借りる】
- ドメイン・・・インターネット上の『住所』 【レンタルサーバーに借りる】
レンタルサーバーの必要性について
そもそもサーバーやドメインはなぜ借りる必要があるのか?と思われる方もいると思いますが、その答えは簡単で、サーバーやドメインは自分では用意することが難しいものだからです。
このためにも『WEBサイト』を運営する場合はサーバー・ドメインをまとめて管理してくれる『レンタルサーバー』を利用するのが一般的な方法となっており、レンタルサーバーは個人から企業まで、幅広い用途のために利用されています。
人気のレンタルサーバー紹介
上記にも解説した『レンタルサーバー』には、以下のようなサービスが人気となっています。
XSERVER |
サービス:『XSERVER(エックスサーバー)』 運営会社:エックスサーバー株式会社 |
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ConoHa WING |
サービス:『ConoHa WING(コノハウィング)』 運営会社:GMOインターネット株式会社 |
mixhost |
サービス:『mixhost(ミックスホスト)』 運営会社:アズポケット株式会社 |
ColorfulBox |
サービス:『ColorfulBox(カラフルボックス)』 運営会社:株式会社カラフルラボ |
ロリポップ |
サービス:『ロリポップ!レンタルサーバー』 運営会社:GMOペパボ株式会社 |
レンタルサーバーの仕組みについて
レンタルサーバーは『サーバー』や『ドメイン』が利用できるWEBサービスであることをお伝えさせて頂きましたが、ここからは更に掘り下げて、レンタルサーバーの仕組みについて詳しく解説してゆきます。
レンタルサーバーで出来ること
レンタルサーバーを利用すると、具体的には次のことが出来る様になります。
▼レンタルサーバーで出来ること
- WEBサイト(ホームページ)の運営
- Wordpressブログの運営
- メールアドレスの運用
WEBサイト(ホームページ)の運営
レンタルサーバーを利用すれば『WEBサイト』の公開や運営ができます。
普段からPCやスマホで見る『WEBサイト』の多くは、個人や企業が契約しているレンタルサーバー上に置かれています。 (※ちなみに『ホームページ』という言葉もありますが意味合いとしてはWEBサイトと同じです)
Wordpressブログの運営
レンタルサーバーは、先にも登場したWordpressを使用した『ブログ』の運営にも利用されています。
Wrodpressで作成したブログは『A8.net』や『もしもアフィリエイト』を初めとするアフィリエイトサービスや『Googleアドセンス』などの広告配信サービスを利用した収益化を前提にしたブログとして利用ができます。
以前はやや専門的なツールとしての色が強かったWordpressですが、現在では個人や企業・副業や専業などの目的を問わず、多くの方に利用されています。
メールアドレスの運用
レンタルサーバーを利用すれば『ドメイン』を利用してオリジナルのメールアドレスを作成する、必要に応じて複数のメールアドレス作成する、といった『メールアドレスの運用』にも利用可能です。
レンタルサーバーで契約したドメインさえあれば、誰でもメールアドレスが作成できるため、先述の『WEBサイト』や『ブログ』と同様に、多くの方に利用されています。
サーバー・ドメインの利用方法
レンタルサーバーでは、基本的に次のような考え方にしたがってサーバー・ドメインが利用できます。
▼基本的な考え方
- サーバー・ドメインは個別に契約する
- サーバー・ドメインは複数契約できる
- サーバー・ドメインを組み合わせて利用する
サーバー・ドメインは個別に契約する
WEBサイトは基本的に『サーバー』と『ドメイン』が1つずつあれば作ることが出来ますが、レンタルサーバーでは基本的に、これらを個別に契約して用意してゆきます。
サーバー・ドメインは複数契約できる
レンタルサーバーではサーバー・ドメインを複数契約するこも出来ます。このためにも例えば、1つのアカウントで複数のWEBサイトを運営するといったことも可能になります。
サーバー・ドメインを組み合わせて利用する
レンタルサーバーでは、サーバーとドメインを組み合わせて利用してゆきます。この作業はサーバーとドメインの紐づけ、といった風にも表現されており、レンタルサーバーのサービス内で作業することが出来ます。
レンタルサーバーの利用料金について
レンタルサーバーを利用するにあたっては、およそ月額で1,000円前後の費用感をイメージしておくと良いと思います。
レンタルサーバーにもブランドが沢山あり、それぞれが用意している『プラン』によってその利用料金も異なりますが、多くは上記にもお伝えした通りの費用感から利用ができます。
レンタルサーバーの『プラン』は基本的にサーバーの性能によって分かれています。
サーバーの性能には専用・共用サーバーの違いや容量などの違いがありますが、個人利用の多くの用途においては、基本的に『1,000円前後のプラン』を選んでおけばまず問題なく利用ができます。
また利用料金の内訳には、月々の『サーバー費用(+初期費用)』と年間の『ドメイン費用』の2つがありますが、いずれのブランドでも、月割りのランニングコスト(=WEBサイトの維持費用)は1,000円前後に収まる印象です。
このほか各レンタルサーバーでは、定期的に『ドメイン永久無料』『初期費用無料』といったキャンペーンも行っています。レンタルサーバーをお得に利用するためにも、これらキャンペーンは見逃さない様に注意しましょう。
サーバーの種類について
レンタルサーバーで借りることが出来るサーバーの種類には、大きく分けて『共用サーバー』『専用サーバー』の2つがあります。ここでは、これら2つの違いについて解説を行います。
共用サーバーについて
レンタルサーバーにおける『共用サーバー』とは、1台のサーバーを複数人で使用する形態のことを言います。今回の記事の例えにならうなら、一つの土地を複数人で分割して利用する、といった風にイメージできます。
▼共用サーバーのメリット・デメリット
- 【メリット】サーバーが安く利用出来る(月額1,000円前後)
- 【デメリット】他のサーバー利用者の影響を受ける可能性がある(例:アクセスが増大してサーバー速度が一時的に低下するなど)
専用サーバーについて
一方での『専用サーバー』は1台のサーバーを専有して利用することが出来る形態となっており、この場合には次のようなメリット・デメリットが発生します。
▼専用サーバーのメリット・デメリット
- 【メリット】他の影響を受けずに安定してサーバーが利用できる
- 【デメリット】サーバーの利用金額が高くなる(月額3,000円~数万円)
共用・専用はどちらを使えば良いのか?
レンタルサーバーの利用を検討中の方には共有・専用のどちらを使えばよいのか?と、疑問に思われる方もいると思いますが、基本的には『共有サーバー』を使用しておけば間違いないです。
レンタルサーバーを利用する背景には収益化を目的にしたビジネスでの利用が多いと思いますが、この上でも『月額1,000円前後』から利用できるコスト感はお財布にやさしいですし、例えば、ブログなどの副業でレンタルサーバーを利用したとしても十分に回収できる金額です。
デメリットの『他の利用者の影響を受ける可能性』という点を気にされる方も居ると思いますが、ぶっちゃけ最近のレンタルサーバーの性能はめちゃくちゃ優秀なので、初めての方がゼロからWEBサイトを立ち上げるようなケースにおいては、この影響はほとんど無いと思ってOKです。
共有サーバーを使うべきケース
そんな『共有サーバー』は、以下の様なケースで使うのが良いと言えます。
- 初めてレンタルサーバーを利用する
- コストを抑えてWEBサイトの運営がしたい
- 副業でかんたんにWordpressブログを利用したい
専用サーバーを使うべきケース
一方での『専用サーバー』は、以下の様なケースで使うのが良いと言えます。
- 最初から大量のアクセスを伴うWEBサイトの運営が決まっている
- 組織としてリスクが無い、常に安定して稼働するサーバーを利用したい
- 共用サーバーでは実現できない専門的なWEBサイトの運用を伴う場合
初心者におススメの利用方法【20分でOK】
ここからは、初めての方に最適なレンタルサーバーのおススメ利用方法について紹介を行います。
クイックスタートを利用しよう
初めての方におススメしたいのが『クイックスタート』の仕組みを利用してレンタルサーバーに契約するという方法。
クイックスタートとは『WEBサイトの開設に必要なすべての作業を一度に済ませてしまえる』という、レンタルサーバーのサービスのことで、クイックスタートを利用すれば、WEBサイトの開設に必要な次の作業がショートカットできます。
▼WEBサイトの公開に必要な作業
- サーバー・ドメインの契約
- サーバー~ドメインの紐づけ
- 無料SSL(https化)の設定
- Wordpressのインストール・テーマ導入
クイックスタートを利用する一番のメリットは、初めての方にとってハードルが高い作業をレンタルサーバー側が補うことで、WEBサイト公開への時間を大幅に短縮できるという点にあります。
たとえば完全初心者の方がゼロからWEBサイトを作ろうと思った場合、旧来の手順でレンタルサーバーを使用して作業をすると、学習や作業のために、おそらく数時間~数日を必要とします。(僕も初めての時には結構な時間がかかり、大変でした。。)
レンタルサーバーの利用目的にはWEBサイトを公開して目標を達成することにあると思いますので、公開までに多くの時間を浪費するより、時短をしていちはやくWEBサイトを公開した方が目標達成への近道と言えます。
良く分からないまま使い始めるのちょっと怖い!と不安に思われる方もいるかもですが、レンタルサーバーは実際に使いながら覚えた方が早いという点も、同じく理由として挙がります。
今回は、僕のおススメする2つのレンタルサーバーで『クイックスタート』を利用する方法について紹介してゆきます。
▼おすすめレンタルサーバー2つ
- XSERVER(エックスサーバー)
- ConoHa WING(コノハウィング)
また、今回の開設内容にもある通り、初めての方に最適なつぎの条件を満たしてレンタルサーバーが利用できます。
▼初めての方に最適な利用条件
- 費用感:月額1,000円前後
- サーバーの種類:共有サーバー
- WEBサイト:Wordpress(ワードプレス)
XSERVER(エックスサーバー)
エックスサーバーの場合は、トップページからサーバーの申し込み画面に進み、次のようにすれば『クイックスタート』が利用できます。
▼公式サイト
ConoHa WING(コノハウィング)
コノハウィングの場合は、トップページからサーバーの申し込み画面に進み、次のようにすれば『クイックスタート』が利用できます。
▼公式サイト
ConoHa WING(コノハウィング)ConoHa WINGの詳しい作業方法が知りたい方は、次の記事もご参考ください。
この記事のまとめ
今回はレンタルサーバーの仕組みについて詳しく解説してゆきました。
- レンタルサーバーは『ドメイン』や『サーバー』を貸してくれるWEBサービス
- レンタルサーバーはおよそ月額で1,000円前後から利用ができる
- はじめて利用する方は『共用サーバー』を選んでおけばOK
いずれもレンタルサーバーを利用する際にはご活用いただきたい情報です。
このほか当ブログでは【レンタルサーバー】に関連する情報を多数掲載しています。あわせてご活用くださいませ。
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