WordPressが使えるおすすめのレンタルサーバー5つを紹介
WordPress(ワードプレス)はWebサイトやブログが作れる無料ソフトですが、作成したサイトをインターネットに公開するには『レンタルサーバー』が必要です。
今回はそんなレンタルサーバー選びのポイントや、実際にWordPressが使えるレンタルサーバー5つを詳しく解説していきます。
▼この記事はこんな方向け
- WordPressの利用に適したレンタルサーバーを探している
- WordPressを使ってWebサイトや副業ブログの運営がしたい
- 失敗しないサーバー選びのポイントがあれば知りたい
▼この記事を書いたひと
フリーランスみやしも(@miyashimo_blog)です。プログラミングやWebサイト制作に関するITの情報を幅広くお届けしていきます。
初心者向きレンタルサーバー選び3つのポイント
まずはレンタルサーバーの選びのポイント3つを簡単に解説します。WordPressを目的にレンタルサーバーを探す上でも、ぜひ押さえて欲しい内容です。
ポイント①:分かりやすさを重視しよう
初めてレンタルサーバーを利用する方は、とにかく『分かりやすさ』重視で選びましょう。分かりやすいレンタルサーバーとは、例えば以下の条件に基づき選ぶことができます。
▼レンタルサーバーの分かりやすさ
- サービスの利用者が多く、Web上の情報が充実している
→何か問題が起きても自分で調べて解決できる - コントロールパネル(管理画面)が見やすく、操作しやすい
→目的とする操作を迷わずスムーズに行える - 1つのサービスでドメイン・サーバーの管理をまとめて行える
→必要以上の操作を求めらず、支払いの管理もしやすい
WordPressを使った「Webサイト」や「ブログ」の構築作業は、原則としてサーバー・ドメイン・データベースなどの要素を組み合わせながら行う必要があります。
最近では『クイックスタート』などの構築作業を省略できる仕組みも登場しており、初心者へのハードルは年々下がっているものの、とはいえ本来は高度なスキルが求められる作業です。
以上のことから、初心者が多くの作業をスムーズに進めるためには『分かりやすい』レンタルサーバーを選ぶのがポイントです。このうえで初心者向けのレンタルサーバーには次のサービスが挙げられます。
▼初心者向け①
▼初心者向け②
上記はいずれもユーザー数が多く、初心者はこの2つから選んでおけばまず間違いないと言えるほど"超定番"のレンタルサーバーです。初めてレンタルサーバーを選ぶ方は、上記2つを念頭に検討を進めてゆきましょう。
ポイント②:ランニングコストは約1,000円を目安に
レンタルサーバーのランニングコストは、およそ次の「料金プラン」や「契約期間」を前提にしつつ約1,000円を目安にしましょう。
▼料金プラン・契約期間
①料金プラン | 「個人向け」のプランを選択する 例1)ConoHa WING:「ベーシック」 例2)XSERVER:「スタンダード」 |
---|---|
②契約期間 |
「12ヶ月」以上を選択する 例1)ConoHa WING:901円/月額 例2)XSERVER:1,100円/月額 |
WebサイトやブログなどのWordPressを利用する多く目的において、サーバーは長期利用が大前提になります。何故ならレンタルサーバーは、WordPressサイトを運用する限り継続して必要なものだからです。
一方でレンタルサーバー側の料金プランも、基本的には長期契約で割引される仕組みです。また独自ドメインが永久無料になるお得な特典も、ほとんどが12ヶ月以上の利用が条件として組み込まれています。
ポイント③:細かなスペックの違いは気にしなくてOK
レンタルサーバー選びの基準の1つには「スペック(=性能)」があります。スペックには具体的につぎの要素があり、それぞれサーバー上に構築したWordPressサイトに対して影響してゆきます。
▼スペック
①Webサーバー | Webページの表示速度に影響する。基本的には表示速度が早いほうが、ユーザーが快適にコンテンツを閲覧できます。またWebページの表示速度は、SEOにも影響します。 例)Apache、nginx、LiteSpeedなど |
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②CPU・メモリ |
大量のページアクセスや、プログラムの処理といったサーバーの処理速度に影響する。基本的にはCPUやメモリが多いほうがより高性能です。 例)メモリ8GB、CPU6コア |
③ストレージ | サーバーにどれくらいのファイルをアップロードできるか?に関わる「容量」のこと。ストレージにはHDDとSSDの2種類が存在しますが、SSDの方が読み書きが早くより高性能です。 例)SSD 300GB |
上記のスペックはレンタルサーバーの料金プランによって異なります。また基本的には上位プランを選択するほど、利用できるサーバーのスペックは上がってゆきます。例えば「ConoHa WING(コノハウィング)」では、次のようにスペックが分かれています。
この様な料金とスペックの違いはあるものの、とはいえ「初めから上位プランが必要になる」という事はありません。
先述の約1,000円を目安にプランを選んでゆけば、多くの目的を問わず、WordPressサイトの運営に必要充分なスペックのサーバーが入手できますよ。
とくに最近のレンタルサーバーは基本スペックが高いので、実際ほとんど困ることなく利用できると思います。
WordPressが使えるおススメのレンタルサーバー5つ
ここからは実際に、WordPressが利用できるおススメのレンタルサーバー5つを紹介します。今回紹介するレンタルサーバーは次の通りです。
▼おススメレンタルサーバー
- おススメ①:ConoHa WING(コノハウィング)
- おススメ②:XSERVER(エックスサーバー)
- おススメ③:ロリポップ!レンタルサーバー
- おススメ④:mixhost(ミックスホスト)
- おススメ⑤:ColorfulBox(カラフルボックス)
上記で挙げたレンタルサーバーの詳細について、それぞれ順番に確認してゆきましょう。
1.「ConoHa WING(コノハウィング)」
1つ目の『ConoHa WING(コノハウィング)』は、GMOインターネット株式会社が運営するレンタルサーバーです。
▼レンタルサーバーの特徴
- サーバーの安定性・処理速度に定評がある
- 申込みと同時にWordPressサイトが自動構築できる
- 「WINGパック」の利用で独自ドメインが最大2まで永久無料になる
- 利用者が多いことからWeb上の情報が充実している
- 初心者向きで使いやすいコントロールパネルが用意されている
- サーバーやドメインの管理が1つのサービス内で完結して行える
特筆すべきは長期割引プランの「WINGパック」で、契約すればなんと独自ドメインが最大2つまで永久無料になること。
上記は1つのサーバーを契約するだけで、最大2サイトまで運営できる事を意味します。例えばWINGパックを12ヶ月契約をすれば月あたり901円まで割引され、結果として1サイトあたり約450円で運用できる計算です。
あくまで2サイト分で考えればですが、他のレンタルサーバーと比べても破格のコスパ感だと言えます。ドメインには色々な使い道があるので「ドメインは1つあれば充分だよ..!!」という人でも、貰っておいて決して損はない特典です。
▼おススメプラン
①プラン | ベーシック |
---|---|
②契約期間 | WINGパック(12ヶ月) |
③料金 |
10,810円(税込) |
このほか「コノハウィングを使ったWordPressサイトの構築方法が知りたい!」という方には、次の記事も参考になります。
2.「XSERVER(エックスサーバー)」
2つ目の『XSERVER(エックスサーバー)』は、エックスサーバー株式会社が運営するレンタルサーバーです。
▼レンタルサーバーの特徴
- サーバーの安定性・処理速度に定評がある
- 申込みと同時にWordPressサイトを自動構築できる
- 全プランを対象に独自ドメインが永久無料になる
- 利用者が多いことからWeb上の情報が充実している
- 初心者向きで使いやすいコントロールパネルが用意されている
- サーバーやドメインの管理が1つのサービス内で完結して行える
エックスサーバーはWebサイトの制作を行うデザイナーやエンジニア、副業を行うブロガーなどの幅広い層から支持されているレンタルサーバーです。
Web上の情報も豊富にあることから「初心者向けのレンタルサーバー」としてもおススメできます。
▼おススメプラン
①プラン | スタンダード |
---|---|
②契約期間 | 12ヶ月 |
③料金 |
13,200円 |
▼公式サイト
このほか「エックスサーバーを使ったWordPressサイトの構築方法が知りたい!」という方には、次の記事も参考になります。
3.「ロリポップ!レンタルサーバー」
3つめに紹介する『ロリポップ!レンタルサーバー』は、GMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバーです。
▼レンタルサーバーの特徴
- 2001年から続いている老舗のレンタルサーバー
- サービス内容やコントロールパネルが全体的にシンプルに出来ている
- 格安プランが用意されているので、コスパよく利用がしやすい
- 独自ドメイン利用するためには別サービスを使う必要がある
ロリポップはとにかく低価格プランが充実しているレンタルサーバーです。
スペックが低いことから趣味などの用途に限定されるものの、WordPressが利用できる『ライト』プランにおいて、最安では月額220円で利用することも出来ます。(※36ヶ月契約の場合)
価格設定で魅力的なロリポップですが、しかし一方では、独自ドメインを利用するためにムームードメインなどの別サービスと組み合わせる必要もあり、 初心者にとっての利用ハードルはやや高めです。
▼おススメプラン
①プラン | ハイスピードプラン |
---|---|
②契約期間 | 12ヶ月 |
③料金 |
9,900円(税込) |
▼公式サイト
このほか「ロリポップを使ったWordPressサイトの構築方法が知りたい!」という方には、次の記事も参考になります。
4.「mixhost(ミックスホスト)」
4つ目に紹介する『mixhost(ミックスホスト)』は、アズポケット株式会社が運営するレンタルサーバーです。
▼レンタルサーバーの特徴
- LiteSpeed搭載の高速サーバーが採用されている
- 「プレミアム」プラン12ヶ月契約で独自ドメインが永久無料になる
- サーバーやドメインの管理が1つのサービス内で完結して行える
- コントロールパネルが「cPanel」で提供されており、使用感はやや上級者向けである
- コンテンツの規制がゆるく、アダルトサイトの運用にも対応している
ミックスホストはサーバー性能・サービス面ともに充実している、WordPressの幅広い用途に対応できるレンタルサーバーです。
コントロールパネルは「cPanel」というソフトで構築されており、他社レンタルサーバーと同等か、それ以上に非常に多くのサーバー操作に対応する事ができます。
また、一部コンテンツに制限の多い他社レンタルサーバーに比べて、アダルトサイト運営に対応しているのも1つの特徴に挙げられます。
広い用途に対応できるレンタルサーバーではありますが、とはいえ「cPanel」は高機能がゆえに登場する専門用語も多いため、全体的にも中~上級者向けのレンタルサーバーだと言えます。
▼おススメプラン
①プラン | スタンダード |
---|---|
②契約期間 | 12ヶ月 |
③料金 |
12,936円 |
▼公式サイト
ミックスホストを使ったWordPressサイトの構築方法については次の記事もオススメです。
5.「ColorfulBox(カラフルボックス)」
5つ目に紹介する『ColorfulBox(カラフルボックス)』は、株式会社カラフルラボが運営するレンタルサーバーです。
▼レンタルサーバーの特徴
- 料金プランの選択肢が豊富に用意されている
- 「BOX2」プラン12ヶ月契約で独自ドメインが永久無料になる
- サーバーやドメインの管理が1つのサービス内で完結して行える
- コントロールパネルが「cPanel」で提供されており、使用感はやや上級者向けである
- コンテンツの規制がゆるく、アダルトサイトの運用にも対応している
カラフルボックスには、料金プランの選択肢が豊富に用意されている。また東京or大阪のリージョンが選択できる、という他のサービスにはない特徴があります。
このため、運営するWebサイトの目的やサーバーに必要な性能がハッキリしていれば、必要以上にお金をかけずにコスパよく利用する事が可能です。最安では「月額528円/月」でWordPressサイトを運営する事もできますよ。
一方でコントロールパネルには「cPanel」が採用されている、アダルトサイトにも対応しているなど、先程にも登場した「mixhost(ミックスホスト)」との共通点も多くあります。
またプラン選びにあたっては必要スペックの判断には一定の知識が求められることから、同じく中~上級者向けのレンタルサーバーだと言えます。
▼おススメプラン
①プラン | BOX2 |
---|---|
②契約期間 | 12ヶ月 |
③料金 |
874円/月 |
▼公式サイト
カラフルボックスを使ったWordPressサイトの構築方法については次の記事もオススメです。
レンタルサーバーに関するよくある質問
このほかレンタルサーバーの気になるQAについてお答えします。
Q1:料金プランは後からでも変更できる?
各レンタルサーバーにおいて、一度契約したサーバーの料金プランは後から変更することが可能です。
ただし一部のレンタルサーバーでは上位プランから下位プランに変更することは出来ないので注意も必要です。ここで各レンタルサーバーの対応状況を確認してみましょう。
▼料金プランについて
①ConoHa WING |
→上位プラン下位プランともに変更可能 |
---|---|
②XSERVER |
→上位プラン下位プランともに変更可能 |
③ロリポップ |
→上位プランのみ変更できる(下位プランへの変更は出来ない) |
④mixhost |
→上位プラン下位プランともに変更可能 |
⑤ColorfulBox |
→上位プラン下位プランともに変更可能 |
上記の通りロリポップを除いたレンタルサーバーでは、上位プラン(アップグレート)、下位プラン(ダウングレート)への変更ができます。
Q2:WordPressサイトの移設はできる?
一度構築したWordPressサイトでも、別で契約した他のレンタルサーバーに移設(引っ越し)する事ができます。
具体的には次のような形で、レンタルサーバー各社が用意している「移行ツール」やWordPressの「プラグイン」を使いながら、独自ドメインやWebサイト、メールなどの情報を順次移設する形で進めてゆきます。
▼参考ページ
また移設方法はレンタルサーバーの組み合わせによっても変わるため、「今何のレンタルサーバーを使っていて、どのレンタルサーバーに移設するのか?」という作業条件に合わせて調べる必要もあります。
一方で「サイト引越し屋さん」などのサービスを利用すれば、WordPressサイトの移設作業を、まるごとプロに任せることも出来ます。
▼公式サイト
Q3:KUSANAGIって何ですか?
「KUSANAGI」とはプライムストラテジー社が開発しているWordPressの実行環境のことで、導入すれば一般的なサイト環境に比べて、はるかに高いパフォーマンス(高速+安定)のWordPressサイトが構築できます。
本来は専用のサーバー環境が必要になる、運用にも高い知識が求められる上級者向けのツールでしたが、最近では「XSERVER(エックスサーバー)」がプライムストラテジー社と提携を行い、KUSANAGIの技術を導入しています。
このほか『ConoHa VPS』を利用すれば、テンプレート機能を使って自分でもかんたんにKUSANAGI環境を用意することが出来ます。ご自身で判断が利く方に限りますが、いずれの手段も検討してみましょう。
この記事のまとめ
この記事では、レンタルサーバー選びのポイントや、オススメのレンタルサーバー5つを紹介してゆきました。
▼レンタルサーバー選びのポイント
- ポイント①:分かりやすさを重視しよう
- ポイント②:ランニングコストは約1,000円を目安に
- ポイント③:細かなスペックの違いは気にしなくてOK
▼初心者向け①
▼初心者向け②
いずれもWordPressが使えるレンタルサーバー選びでご活用いただきたい情報です。
このほか当ブログでは【レンタルサーバー】に関連する情報を多数掲載しています。あわせてご活用くださいませ。
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