ブログ初心者は必見!!リライトのやり方や7つのコツを解説する
これから『リライト』に取り組もうと思うものの「どこから手を付ければいいの?」という状態の方は多いと思います。また、分からないままに作業をして「検索結果が下がったらやだな...。」と不安に思う方もいるとも思います。
そこで今回は、ブログ初心者にもできるリライトのやり方を詳しく解説します。今回解説する内容としては以下の通りです。
▼この記事で分かること
- リライトの目的や記事の決め方
- ブログ記事の検索順位の調べ方
- リライト作業のコツ7つ
▼この記事を書いたひと
フリーランスみやしも(@miyashimo_blog)です。プログラミングやWebサイト制作に関するITの情報を幅広くお届けしていきます。
リライトとは?目的や記事の決め方
今回解説する『リライト』とは、ブログ記事の"加筆修正"や"書き直し"を行う作業のことです。
言葉にするといたってシンプルですが、自身が運営するブログにおいて適切にリライトを行い、記事の内容をブラッシュアップできれば、集客・収益に関するさまざまな成果が期待できます。
▼リライトで期待できる成果
- ターゲットキーワードにおける「検索順位」の向上
- ブログ記事の「CTR(クリック率)」や「滞在時間」の向上
- アフィリエイト、アドセンス広告、商品販売などの成果の発生
上記の通り、リライトに期待できる成果としては基本的に新規記事の投稿と同じです。
しかし既存のブログ記事に手を加えるという作業の性質から、リライトには効率的に改善しやすい、もしくは成果に対して即効性が高いという多数のメリットもあります。
このため改善点がはっきりしていれば、新しい記事を書くよりも、はるかにスピード感をもって成果を出すことが可能となります。
リライト作業3つの目的【読者目線】
ブログ運営でリライトを行う目的には大きく以下の3つがあります。それぞれ上から順番に優先度が高くなってゆきます。
▼リライト作業の目的
- 目的①:記事で伝えたいことを、より適切な内容でユーザーに届けるため
- 目的②:多くのユーザーに情報を届けるために、検索結果の順位を上げるため
- 目的③:収益化手段による、成果を向上させるため
何故ならブログは、自分以外のユーザーが読むものであり、記事を評価するのもまたユーザーだからです。なのでまずは、自分が書いた記事をユーザーの検索意図を満たせる記事にするためにリライトすることが大切です。
もちろん多くのユーザーに情報を届けるには、検索順位を上げる必要もありますし、成果出すには収益化手段に対する改善も欠かす事はできません。当然ながら、リライトには運営者側にとっての目標も含まれてゆきます。
リライトする記事の決め方【検索順位】
効果的にリライトを行うためにも、リライトする記事の決め方を確認しておきましょう。
ブログ運営では、ユーザーの検索需要を満たす記事を書き、検索上位を獲得することで集客を狙う「コンテンツSEO」が基本戦略になります。
この上ではターゲットキーワードの「検索順位」が勝敗を大きく分ける指標になる訳ですが、リライトも同じように、検索順位に合わせて「リライトすべきか、そうでないか?」を考える事ができます。
この上では例えば、次の条件に当てはまる記事をリライトの作業対象にする事ができます。
▼リライトする記事の条件
- Googleの検索結果30位以内にランクインしている
- すでにGoogleからの検索流入が発生している
- 初投稿からある程度の期間が経過している(2~3ヶ月)
- 検索順位が安定している、もしくは下がっている
上記は後述する「検索順位チェックツール」や「Googleサーチコンソール」を使って確認することができ、いずれの条件を精査しつつ、最終的にリライトする記事を決めることが出来ます。
また自分の記事を細かくチェックすると「あれもこれも直したい..!」となりがちなので、リライトする記事が複数あるなら、リストアップして順番に手をつけてゆきましょう。
一方で検索順位があまりに低い、そもそもランクインしない記事は書き直しも検討しましょう。ブログの書き方から見直したいという方は「ブログの書き方」の記事も参考になりますよ。
ブログ記事の検索順位の調べ方
リライトする記事は検索順位を基準に決めるという事をお伝えしましたが、続けて検索順位の調べ方について確認しておきましょう。
ブログ記事の検索順位の調べ方には、大きくつぎの2通りがあります。
▼検索順位の調べ方
- 調べ方①:Googleで検索する
- 調べ方②:検索順位チェックツール
調べ方①:Google検索する
1つはシンプルに【Google検索】する調べ方です。具体的には次のようにすると、自分の記事の検索順位を調べる事ができます。
▼検索順位の調べ方
- Googleでターゲットキーワードを検索する
- 検索結果の上から順番に、自分の記事の順位を数えてゆく
上記のようにユーザーが行うのと同じ方法で「自分の記事が何位にあるのか?」を知る事ができます。
一方で記事が見つからない場合は、Googleにインデックスされていないか、もしくは単純にランクインしていないという判断ができます。
調べ方②:検索順位チェックツール
2つめは【検索順位チェックツール】を使った方法です。
検索順位チェックツールとは『狙っているキーワードの検索結果が今何位にいるか?』をまとめて教えてくれるツールのことです。次のイメージで利用すれば、ブログ運営における「検索順位の確認」と「リライトする記事の決定」を効率的に行うことが可能となります。
検索順位チェックツールには「RankTracker」や「検索順位チェックツールGRC」が定番の選択肢です。いずれも利用すれば、登録したキーワードの検索順位の変化を、グラフ形式で視覚的に確認できますよ。
このほか検索順位チェックツールには「Nobilista(ノビリスタ)」といったWebサービス型のものも存在しています。
基本的にはどれも有料ツールですが、とはいえ検索順位の重要性や検索順位チェックの効率面を考えると欠かすことはできない存在です。検索順位チェックツールは、ブログ運営における「必須ツール」と言うことができます。
ちなみに初心者は、Web上の情報が多い「RankTracker」か「GRC」から選ぶのがオススメです。検索順位チェックツール選びにあたっては、次の記事が参考になりますよ。
ブログ記事リライトのコツ7つ
ここまでブログ運営における「リライトの目的」や「記事の決め方」、そして投稿した記事の「検索順位の調べ方」を解説してゆきました。
ここからは、実際のリライト作業で役立つ7つのコツを順番に解説してゆきます。
▼リライトのコツ7つ
- コツ①:リライトの改善点を把握する
- コツ②:リライトする記事を読み直す
- コツ③:検索上位の記事を参考にする
- コツ④:検索パフォーマンスを活かす
- コツ⑤:SEOライティングを取り入れる
- コツ⑥:写真・図・イラストを活用する
- コツ⑦:リライトの効果を検証する
コツ①:リライトの改善点を把握する
はじめに「リライトではどんな所が改善できるのか?」という事から把握しておきましょう。リライト作業では、大きく以下の点に手を加える事ができます。
▼リライトの改善点
①タイトル | 検索結果に表示される記事の「タイトル」のこと。ブログ記事においてユーザーに一番見られる要素であり、CTR(クリック率)にも関わることから、もっとも優先順位の高い改善点になります。 |
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②ディスクリプション | 検索結果に表示される記事の「説明文」のこと。タイトルと同じく、比較的優先度の高い改善点になります。 |
③リード文 | 記事の冒頭で「こんな内容が書かれています」という事を示す概略のこと。ユーザーを本文に導く役割があり、滞在時間にも関わる重要な改善点のひとつです。 |
④構成 | 記事内で使用している、h2タグやh3タグを使った「見出し」の組み合わせのこと。SEOにも大きく関わる要素であり、リライトにおいても見直すことが多くあります。 |
⑤本文 | h2タグやh3タグなどの見出し以下に書いた文章のこと。記事内容の多くを占める部分になります。このほか箇条書きやマーカー、太字を使った記事の装飾も含まれます。 |
⑥画像 | 記事で使用しているサムネイル・写真・イラスト・図のこと。リライトにおいては画像を差し替えたり、新しく挿入することも度々あります。 |
⑦リンク | 他のブログ記事や、外部サイト、アフィリエイトなどに対して設置したリンク。テキスト・ボタン・ブログカードといった様々な形で表現されます。 |
上記からも分かる様に、基本的には記事のすべてがリライトの作業対象になります。
とはいえ文章をパーツのように分けて考えれば「今回はタイトルだけ直す」「次は構成に手を加える」といった風に、問題を切り分けたり、タスク化もしやすくなります。
ブログ記事がどの様な要素から構成されているのか?を粒度をもって理解することは、リライトにおける1つのコツだと言えます。
コツ②:リライトする記事を読み直す
リライトすべき記事が決まったら、まずはブログ記事の全体をじっくり読み直してゆきましょう。目的は上記でも挙げた改善点の洗い出しにあります。
いかに自分で書いた記事でも、時間が経てば記事のテーマに対する考え方は変わるもの。またブログを継続すればライティングスキルも向上しますし、自分の記事に対して冷静な目線を持てるとも思います。
そこで改めてフラットな状態で記事を読み直して、改善点を洗い出しましょう。読み直す際のチェックポイントとしては次の通りです。
▼チェックポイント
- 冗長な言い回しや、意味の分からない文章はないか?
→一文一意を意識してなるべく短くする。あらためて文章を書き直す。 - 複数のことを説明するために、長い文章になっていないか?
→「箇条書き」や「番号付きリスト」を使ってまとめる - 話の流れや、説明する順番に違和感はないか?
→構成を検討して、見出しを入れ替えたり追加する
基本的に、読み直した時の気付きはメモに控えておくのがオススメです。また先程にもある通り、改善点ごとにタスク化しておくと効率的に作業できます。
このほか声に出して記事を読み上げるのもオススメのアプローチです。実際にしゃべってみて、違和感を感じた部分は修正箇所に加えておきましょう。
コツ③:検索上位の記事を参考にする
自分が書いたブログ記事より検索上位にある記事を参考にしてゆきましょう。
何故なら検索上位にある記事は、自分の記事よりも優れた内容だと、Googleに評価されているからです。
このため検索上位のブログ記事、もしくはサイト全体を分析すれば、自分のブログ記事に取り入れる改善点が見つけやすくなります。分析する際のチェックポイントは、以下のようになります。
▼チェックポイント
- 構成を見比べて、自分の記事に足りていない見出しがあるか?
→検索上位の記事の「目次」から構成を参考にする - 他の記事に対して、どの様な動線(内部リンク)が設けられているか?
→テキスト、ボタン、ブログカードなどのリンクの使い方を参考にする - 記事内容を表現するために、どの様な工夫がされているか?
→箇条書きや一覧表、写真や図の使い方を参考にする
以上の観点で競合サイトを分析しつつ、洗い出した改善点を自分の記事に取り入れてゆきましょう。
特に「タイトル」や「構成」はSEO的にも評価されやすい、積極的に取り入れるべき改善点です。また競合サイトの見出し抽出には、ラッコツールズの「見出し(hタグ)抽出」を使うと簡単に行えますよ。
コツ④:検索パフォーマンスを活かす
リライトで書き加える内容は、「検索パフォーマンス」からヒントを得つつ、考える事もできます。
Googleサーチコンソールでは、次の様に操作をすると記事ごとの検索パフォーマンスを表示させる事ができます。
▼検索パフォーマンスの調べ方
- Googleサーチコンソールの[検索結果]ページで[新規->ページ]を選択する
- 対象記事のURLを入力して[適用]をクリックする
以上から分かる記事の『クエリ』(※実際に検索されたキーワードのこと)や、クエリごとの『クリック数・表示回数・CTR(クリック率)・掲載順位』といった情報は、次のような改善に変えることが出来ます。
▼チェックポイント
- ターゲットキーワードのCTRが低い
→記事タイトルをリライトしてCTRの向上を狙う - 表示回数が多くクリック数の少ないクエリがある
→h2やh3タグの見出しに加えて、対象クエリからの流入獲得を狙う
上記はあくまで一例ですが、このように記事の検索パフォーマンスを細かく調べてゆけば、改善点の洗い出しや、書き加える内容を考えやすくなります。
コツ⑤:SEOライティングを取り入れる
リライトにおいては、SEOライティングも取り入れてゆきましょう。
ブログ運営では『キーワード選定』の作業ですでにSEOを行っていると言えますが、一方では、記事のライティングの一環として取り入れることもできます。SEOライティングには、例えば次の手法が存在します。
例)SEOライティング
- タイトル・ディスクリプションにキーワードを入れる
→キーワードをテキストの前方に入れると、SEO上の効果が高いと言われています。タイトルが長いと検索結果で見切れるので、32文字前後で考えるのがオススメです。 - 見出しにキーワードを入れる
→h2、h3タグの見出しにキーワードを使用する。タイトルと同じく、テキストの前方に入れるのが効果的と言われています。 - 本文にもキーワードや共起語を入れる
→本文にもキーワードや共起語(キーワードから連想される言葉)を入れる。見出しの直下は重要度が高いと言われています。
上記はもっとも基礎的なSEOライティングの一例となりますが、上記を行うだけでも充分に効果が期待できますよ。
先述の通りリライトは『ユーザーにとって優れたコンテンツを提供する』ことが第一です。SEOライティングもあくまで自然な範囲で行うことがポイントにもなります。
コツ⑥:写真・図・イラストを活用する
ブログ記事には視覚的に補足することで改善できる文章も沢山あります。リライトの過程では、必要に合わせて写真・図・イラストなどの「画像」も活用しましょう。
画像に期待できる効果としては、例えば以下のことが考えられます。
▼画像の効果
- 文章が視覚的に補足されて、読みやすい記事になる
- 記事が改善されることで、検索順位の上昇が期待できる
- 画像検索など、新たな経路からユーザーが獲得できる
記事のデザイン性や見やすさに目的が置かれがちですが、一方では「画像検索」からユーザー獲得が期待ができるなど、集客の意味でも見過ごせない改善点となります。
またブログ記事に挿入する画像は素材サイトから取得したものでも良いですが、できれば自分で撮影した写真や、ツールで作成した図形などのオリジナル画像を使った方がより効果的です。
このほかオリジナル画像の作成には『パワーポイント』や『Canva』などのツールで作成できます。自分の作業環境に合わせて作成手段を検討してみましょう。画像の作成に対して抵抗感がある方には『ランサーズ』や『ココナラ』を使って外注するのも1つの選択肢です。
コツ⑦:リライトの効果を検証する
最後に大切なポイントです。記事のリライトを行ったら「その後どうなったか?」という検証も欠かさず行いましょう。
リライトした記事のその後の状態は、今までにも登場した「検索順位チェックツール」や「Googleサーチコンソール」で確認できます。
▼確認する方法
- 検索順位チェックツール
→ターゲットキーワードにおける「検索順位」の変化量を確認する - Googleサーチコンソール
→検索パフォーマンスを対象記事で絞り込んで「クリック数・表示回数・CTR・掲載順位」の変化量を確認する
ここで仮に、検索順位などの情報から『○○○をしたら順位が上がった』という事を推論だてる、あるいは明確に判断できれば、次の様なアクションに活かすことができます。
▼次のアクションに活かす
- 手法として取り入れ、他の記事にも横展開する
→運営するブログ全体の成長に役立てる - 新規記事には、あらかじめ施策として取り入れる
→ライティングスキルの向上や、作業の効率化につながる
このようにリライトした記事の検証を行えば、ブログの成長や、自身のスキル向上で役立つ沢山の有益な情報を得ることができます。
もちろん期待した効果が得られない事もありますが、ブログの成果を大きく伸ばす重要なヒントが見つかる事も少なくありませんよ。
この記事のまとめ
この記事では、ブログ運営におけるリライトの目的やコツを詳しく解説してゆきました。
▼ブログ運営の目的
- 目的①:記事で伝えたいことを、より適切な内容でユーザーに届けるため
- 目的②:多くのユーザーに情報を届けるために、検索結果の順位を上げるため
- 目的③:収益化手段による、成果を向上させるため
▼リライトのコツ7つ
- コツ①:リライトの改善点を把握する
- コツ②:リライトする記事を読み直す
- コツ③:検索上位の記事を参考にする
- コツ④:検索パフォーマンスを活かす
- コツ⑤:SEOライティングを取り入れる
- コツ⑥:写真・図・イラストを活用する
- コツ⑦:リライトの効果を検証する
ブログ運営でこれからリライトを始めようと考えている方や、効果的なリライトの作業方法について知りたい方には、ぜひご活用頂きたい情報です。
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