XAMPPを使ったWordPressのローカル環境の作り方
この記事では「XAMPP」を使ったWordPressのローカル環境の作り方を解説していきます。この記事の内容は次の方におすすめできます。
▼この記事がおすすめの人
- XAMPPにWordPressをインストールする方法が知りたい
- WordPressを使ったWebサイトやテーマの開発がしたい
- 画像付きで分かりやすい情報を探している
WordPressのローカル環境に関する全体的な情報から確認したいという方は次の記事もご参考ください。
▼この記事を書いたひと
フリーランスみやしも(@miyashimo_blog)です。プログラミングやWebサイト制作に関するITの情報を幅広くお届けしていきます。
WordPresssのローカル環境構築で必要なもの
それでは解説をスタートします。まずは今回の作業で必要になるものを順番に解説していきます。
1.XAMPP
今回は作業では「XAMPP(ザンプ)」を使用します。
WordPressを動かすためには実行環境として次のソフトウェアが必要ですが、今回はいずれもXAMPPを使って用意していきます。
ソフトウェア | 推奨 |
---|---|
PHP | バージョン7.4以上 |
データベース | MySQLバージョン5.7以上(またはMariaDBバージョン10.3以上) |
このためXAMPPを導入していないという方は、まずはXAMPPのインストール作業から行う様にしましょう。一方WordPressの利用にあたってローカル環境から見直したいという方には次の記事もおすすめです。
2.WordPress
作業にあたってはWordPressを準備しておきましょう。
今回の作業ではXAMPPのローカル環境に対してWordPressを手動でインストールしていきます。このためWordPressの本体ファイルを事前に準備しておく必要があります。WordPressの本体は次の公式サイトから入手できます。
▼公式サイト
公式サイトの少し下の方にある「ダウンロード」ボタンを押すと、WordPressのZipファイルがダウンロードできます。
WordPressのインストール手順を解説する
ここからはXAMPPのローカル環境にWordPressをインストールする手順について解説していきます。
手順①:WordPressを設置する
まずはXAMPPのフォルダ内にWordPressのフォルダを設置しましょう。WordPressフォルダの設置場所は基本的にどこでも大丈夫ですが、今回は例として次のフォルダに設置します。
また「wordpress」のフォルダ配下には次の様なWordPressのファイル一式が入っている状態を作ります。
手順②:Apacheの設定をする
WordPressの設置が終わったら、今度はWebサーバー「Apache」の設定を行います。具体的にはApacheの設定ファイル「httpd.conf」を編集します。
Apacheの設定ファイルはXAMPPコントロールパネルでApacheの「Config」ボタンを押して、続くメニューの[Apache(httpd.conf)]を選択すれば開くことができます。
Apacheの設定ファイルを開いたら、今度はファイルの末尾に次の設定内容を追記していきます。
# wordpress
Listen 50000
<VirtualHost localhost:50000>
ServerName localhost:50000
DocumentRoot "D:\demo\xampp\htdocs\wordpress"
<Directory "D:\demo\xampp\htdocs\wordpress">
Options Indexes FollowSymLinks Includes ExecCGI
AllowOverride All
Require all granted
</Directory>
</VirtualHost>
上記では具体的に「http://localhost:50000」というアドレスを使って、WordPressフォルダにアクセスできる様にするための設定をしています。また「DocumentRoot」「Directory」に書かれているパスは、先ほど設置したWordPressフォルダのパスに置きかえます。
このほかポート番号の部分を50001、50002、50003という風にずらしていけば複数のWordPressサイトを作成することも可能です。複数サイトの運用方法については「XAMPPで複数サイトの作り方」の記事が参考になります。
手順③:WordPressにアクセスする
設定ファイルの編集とApacheの再起動が終わったら、ここで設置したWordPressにアクセスできるかを確認してみましょう。WordPressにアクセスするには、先ほどの設定ファイルに追記した次のURLを使用します。
ここまでの設定が上手くいけば、Webブラウザを使って次の様な画面にアクセスできます。
上記がXAMPPのローカル環境に設置したWordPressの画面になります。実際に画面を表示することができれば、ここまでの作業は成功です。
手順④:データベースを作成する
今度はWordPressが利用するデータベースを作成します。
今回はMySQLを利用してWordPress用のデータベースを作成します。データベースを作成するためにも、まずはXAMPPコントロールパネルのMySQLの横にある「Admin」を押します。
するとWebブラウザを通じて『phpMyAdmin』が表示できます。
データベースを作成するために「phpMyAdmin」では次の手順で操作をします。
▼データベースの作成手順
- 画面左上にある「新規作成」を選択する
- データベース名に任意の名前を入力する
※今回は例として「wordpress」にしています - 「作成」ボタンを押してデータベースを作成する
以上の操作を行うとMySQLに新しいデータベースが作成されます。またphpMyAdminでは次の箇所でデータベースの存在を確認できます。
手順⑤:インストールを完了させる
データベースの作成が終わったらWordPressのインストール画面に戻って残りの作業を進めていきます。まずは『さあ、始めましょう!』のボタンを押して次に進みます。
するとデータベースの情報を入力するページが開くので、先ほどの手順で作ったデータベースの情報を入力します。
画面には複数の入力項目が並んでいますが、いずれも次の様に入力すればOKです。
データベース名 | WordPress用に作成したデータベース名 |
ユーザー名 | root |
パスワード | デフォルトのままでOK |
データベースのホスト名 | デフォルトのままでOK |
テーブルの接頭辞 | デフォルトのままでOK |
以上の入力が終わったら「送信」ボタン押して次に進みましょう。データベースの設定が正しく通ると次の画面に進むことができます。また次の画面に進んだら「インストール実行」ボタンを押します。
続く画面ではWordPressで使うサイトのタイトルや、管理画面にログインするためのユーザー情報を入力します。
以上の入力が終わったら、最後に「WordPressをインストール」のボタンを押します。するとWordPressのインストールが行われ、成功すれば次の完了画面に移動できます。
手順⑥:管理画面にログインする
最後にWordPressの管理画面にログインできるかを確認してみましょう。ログイン画面には先ほどの完了画面にある「ログイン」を押すと移動できます。
WordPressのログイン画面では、先ほど作成しておいたユーザー名・パスワードを使ってログインします。
無事にログインできれば次のようなWordPressの管理画面が表示できます。
XAMPPのおすすめ記事まとめ
このほかXAMPPの利用で役立つおすすめの記事をまとめて紹介します。
インストール・基本的な使い方
XAMPPのインストール方法や基本的な使い方については次の記事から確認できます。
XAMPPカスタマイズの関連情報
XAMPPにおけるカスタマイズ関連の情報については次の記事から確認できます。
この記事のまとめ
今回はXAMPPを使ったWordPressのローカル環境の作り方について詳しく解説していきました。
いずれもWordPressのローカル環境構築や、WordPressを使ったWebサイト、テーマなどの開発でご活用いただきたい情報です。
このほか当ブログではローカル環境に関連する情報を多数掲載しています。あわせてご活用ください。